分析化学
Print ISSN : 0525-1931
けい光X線分析のためのフェロアロイ試料の成形方法
フェロアロイのけい光X線分析法に関する研究(第2報)
奥田 欽之助
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1971 年 20 巻 6 号 p. 717-721

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抄録
フエロアロイの粉末試料をバインダーなしで直接加圧成形し,けい光X線分析用ブリケットとする方法について研究した.粉砕重量,粉砕時間,プレス圧について実験を行ない,試料重量40~50g,粉砕時間30秒,成形圧力35トンが適当であると認めた.また加圧の際押し板はクロムめっきのステンレス鋼厚板を使用し平滑な試料面を得た.粉砕成形工程を最適な一定条件にすると,けい光X線強度の再現精度は変動係数として0.6~1.3%以下となることを示した.この方法によりマンガン,クロム,ケイ素の検量線を作成したところ,20~40%の定量範囲で直線性のよいものが得られた.
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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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