日本画像学会創立50周年記念に際し,学会発足の1958年を起点に,電子写真プロセス技術を,企業,世の中の動静,学会活動の発展とあわせ,振り返ってみた.
海外の技術に学んだ日本における電子写真技術の黎明期から,日本発の技術が社会,ビジネスへ貢献する現在に至るまで,デジタル,カラー技術を含め,多くの電子写真作像プロセス技術が開発されてきたが,学会の活動もそれに寄与してきた.
現在までに,複写機,プリンタの速度,品質,利便性をより高めるとともに,環境への対応技術等を追求してきたが,ペーパーレス構想に対するハードコピーの是非,インクジェット,印刷技術に対する電子写真の優劣という,今まで以上の難しい戦いを強いられる今日,日本画像学会の果たすべき役割は大きい.
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