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日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
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日本文化人類学会研究大会発表要旨集
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分科会発表
分科会A 「軍隊がつくる社会、社会がつくる軍隊:トランスナショナルとナショナル、ローカルの接合と再定義」
代表者 上杉 妙子
軍隊がつくる社会、社会がつくる軍隊
トランスナショナルとナショナル、ローカルの接合と再定義
上杉 妙子
セッションID: SA0
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.1.0
会議録・要旨集
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本分科会では、トランスナショナルな性格をもつ軍隊と、ある程度ナショナルにしてローカルな社会との相互規定的な関係について、さまざまな角度から検討する。事例として、海外勤務から帰還した日本の自衛官のコンバット・ストレスや韓国徴兵制の動向、米軍軍政下の沖縄で社会教育政策の一環としてつくられた琉米文化会館、沖縄のアメラジアン・スクール、英国陸軍退役グルカ兵の英国社会への適応戦略などを取りあげ、論ずる。
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(130K)
コンバット・ストレスのマネジメント
トランスナショナルな視点とローカルな視点からみた自衛隊
福浦 厚子
セッションID: SA1
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.2.0
会議録・要旨集
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コンバット・ストレスのマネジメントを組織としてどのように行っているのか、またこれを起因とするストレス症状をもつ自衛隊員を組織としてどのように理解しているのか、トランスナショナルな経験とローカルな経験に基づいて検討する。また、自衛隊ではコンバット・ストレスだけでなく、借財や家族関係などを理由とした自殺者が減らない点について対処法を検討しており、自衛隊と民間社会との枠組みのなかでも考える。
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(164K)
「聖なる義務」の行方
「兵役問題」からみる韓国社会の現在
金 柄徹
セッションID: SA2
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.3.0
会議録・要旨集
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韓国では、長い間、「徴兵制」は国家と民族を守る「聖なる義務」として認識され、その制度への批判や拒否は「反国家」的な「利敵行為」としてタブー視されてきた。しかし、2000年以降、「兵役」をめぐる様々な問題が社会的議論となっている。本発表では、中でも、「良心的兵役拒否」や「ジェンダーと徴兵制」問題に注目し、韓国社会を検討することにしたい。
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(212K)
占領という名の異文化接合
戦後沖縄における米軍の社会教育政策と琉米文化会館の活動
森田 真也
セッションID: SA3
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.4.0
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戦後沖縄は、1972年の日本本土復帰まで米軍統治下にあった。しかし、文化人類学において軍隊が直接的な研究対象とされたことは少ない。本発表では、第一に戦後沖縄に米軍支配が与えた社会的影響について、第二に米軍の政策に沖縄の人々がどのような形で接し、どう捉えたのかについて、主に米軍の社会教育政策の一つである琉米文化会館の事例から考察する。そして、軍隊と社会の相互規定的な接合の在り方について検討していく。
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(161K)
コンタクト・ゾーンとしての「アメラジアンスクール・イン・オキナワ」
多文化共生社会への課題
エイムズ クリストファー
セッションID: SA4
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.5.0
会議録・要旨集
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「アメラジアンスクール・イン・オキナワ」(AASO)は、複数の支配者の帝国的眼差しが注がれ続けてきた沖縄で、多民族的背景を持つ子供達の育成のために、保護者が設立した民間教育施設である。AASOを、「コンタクト・ゾーン」として捉えることにより、軍靴に踏み荒らされ、一方的に踏みにじられる無抵抗な被害者としての沖縄だけでなく、主体的で独自の力強い眼差しを備えた沖縄をより明確に捉えることができると考える。
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(135K)
移民退役軍人と軍隊、市民社会
英国陸軍・退役グルカ兵の団体についての分析
上杉 妙子
セッションID: SA5
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.6.0
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本発表は、英国陸軍の退役グルカ兵団体である、英国グルカ福祉協会(BGWS)の組織・活動等を分析し、移民退役軍人と軍隊、市民社会の関係について考える。結論として、BGWSは軍隊生活で得られた組織運営や活動のノウハウ、シンボル等の資源を利用して、英国市民社会に働きかけていると指摘する。そのことは、市民の能力と義務をエスニックなカテゴリーと接合することへとつながる可能性を秘めている。
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(110K)
分科会B 「帰還移民の人類学的研究に向けて:帰還および故郷概念の検討」
代表者 大川 真由子
帰還移民の人類学的研究に向けて
帰還および故郷概念の検討
大川 真由子
セッションID: SB0
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.7.0
会議録・要旨集
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本国から移住先への一方向的な移動を中心に扱ってきた従来の移民研究に対し、本分科会は帰還という往還的な視点を導入し、議論の俎上に乗せようとする試みである。帰還という歴史的経験が現在に至るまでどのように生きられ解釈されてきたのか、その過程で故郷はどう意味づけられているのか。彼らの経験に基づいた帰還や故郷の概念を通文化的に検討することで、帰還移民に対する人類学的アプローチの理論的な視座を提供したい。
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(154K)
流動する「故郷」認識
東南アジアからの帰国華僑と「帰国華僑の家」
奈倉 京子
セッションID: SB1
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.8.0
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本発表では、帰国華僑が時間と空間を共有する場である「帰国華僑の家」を事例とし、そこで帰国華僑としての特異性、アイデンティティを再生産させていく様相について報告する。そして個人や家族レベルの記憶・経験や、個別の行き来を中核として構成される社会関係を実証的に検討することにより、「帰国華僑の家」の場の意義と機能の把握を目指す。それにより帰国華僑の多元的かつ動態的な「故郷」の概念を理解することを試みる。
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(166K)
祖先の故郷、生まれの故郷
オーストラリア在住パプアニューギニア華人の帰郷経験
市川 哲
セッションID: SB2
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.9.0
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本発表はオーストラリアに在住するパプアニューギニア華人の帰郷にまつわる観念と実践について検討する。パプアニューギニア華人は19世紀末に中国からニューギニアへと移住し、さらに20世紀後半よりオーストラリアへと再移住した。このような連続的な移住経験の中で、彼ら彼女らがいかにして故郷であるパプアニューギニアや中国を訪問するのか、そして自己の帰郷に対しいかなる意味を付与するのか、という問題について検討する。
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(148K)
「戦略」としての故郷
フィリピン日系人の帰還と国籍取得
飯島 真里子
セッションID: SB3
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.10.0
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従来の帰還移民研究においては、帰還先における定住を前提として研究がなされてきた。本発表では、定住化を伴わないフィリピン日系人の帰還現象に焦点を当て、その過程と実態を明らかにする。さらには、定住を第一目的としない日系人が祖先の故郷の国籍を取得することの意義についても検討し、日本への帰還と国籍取得が出身国と帰還先国両方での生活・活動拠点を多世代にわたり維持するという「戦略」的傾向があることを提示する。
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(152K)
ザンジバルは植民地だったのか
アフリカ系オマーン人の帰還と歴史認識
大川 真由子
セッションID: SB4
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.11.0
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本発表は、本国の植民地化活動に伴い属領の東アフリカに移住したのち、脱植民地化の過程のなかで本国に帰還した入植型帰還移民、アフリカ系オマーン人にとっての帰還およびその後の実践に着目することで、彼らの歴史認識を明らかにすることを目的としている。東アフリカでのオマーン人の歴史を残す作業のなかで彼らが元移住先をどのように語っているのかをみたうえで、その認識を形成する歴史、社会的諸要因について考察する。
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(198K)
分科会E 「知の生成する現場:「動き」としての在来知を描く」
代表者 杉山 祐子
知の生成する現場
「動き」としての在来知を描く
杉山 祐子
セッションID: SE0
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.12.0
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ここでいう在来知とは、「人びとが自然・社会環境と日々関わるなかで形成される実践的、経験的な知(重田眞義2007)」であり、変化しつづける環境との関係の調整のしかたに関わる知である。この分科会では、「動き」を切り口にすることによって、報告者それぞれの調査事例に基づきつつ、環境・身体・社会をつなぐ知の生成過程として在来知を描く試みを展開する。また、在来知に共通する特徴について検討する。
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(124K)
「動き」が在来知を生成する
状況論的アプローチによる記述の試み
曽我 亨
セッションID: SE1
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.13.0
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青森県弘前市をながれる岩木川では、毎年春に、シゲタ漁と呼ばれる伝統漁がおこなわれている。これはシゲタと呼ばれる人工の産卵床にウグイをおびき寄せ、投網で獲る漁である。本発表では、シゲタ漁にみられる川漁師の在来知を、「リスト化」する従来のやりかたではなく、状況論的手法で記述する。また、この手法を導入することで、漁師達が仲間の身体・場所・道具・自然などの動きに応答していることを明らかにする。
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(89K)
動きからスタイルへ
エチオピアの女性土器職人の指使いと土器つくり
金子 守恵
セッションID: SE2
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.14.0
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エチオピア西南部に暮らす女性土器職人の技法の生成と確立の機序を理解するために、マイクロサッカード(固視微動)という概念を援用して、3つの「動き」を検討した。その結果、アリの土器つくりとは、異なる社会集団を架橋する「もの」をつくりだす社会的な行為であり、そこには職人が確立してきた個別のスタイル(土器のかたち+それをつくりあげる特有の行為)が内包されていることが示唆された。
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(113K)
転飼養蜂
日本的「遊動」の一形態
佐治 靖
セッションID: SE3
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.15.0
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転飼養蜂は、弧状の日本列島がもつ環境を巧みに利用し、南北に長距離移動することによって成立する独特の養蜂形態である。本発表は、その実態を報告し、移動がつくりだす「動くことによる安定化」、各転飼地の活動とそれらをつなぐ連続性と関係性、絶えず更新と変化をくり返す蜂群とそれに連動する技能、さらに蜜源という資源環境の確保とその変化など、この養蜂が内包するいくつかの〈動き〉について考察する。
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(170K)
「意志」を持つもの
在来知:擬人化による相互行為
竹川 大介
セッションID: SE4
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.16.0
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近代知の手法は対象を客体化し、外部から操作するものである。それに対して在来知では、相互行為と交渉によって対象の変化に寄り添い、動きのなかに安定を見つける。在来知では変化する対象を意志があると仮定して理解する。意志あるものの究極の暗喩が擬人化である。自律し意志を持つものは完全に制御はできない。この対象が意志を持つという仮定は、ある種の錯覚であるが、エラーではなくむしろ認知の経済化の結果なのである。
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(101K)
分科会Ia 「支援のフィールドワーク:「研究/実践」の二分法を超えて」
代表者 亀井 伸孝
支援のフィールドワーク
「研究/実践」の二分法を超えて
亀井 伸孝
セッションID: SIa0
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.17.0
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フィールドワークの実践志向の議論と、国際開発や社会福祉の分野で唱えられる他者理解の必要性の議論を背景として、「支援のフィールドワーク」という視点を提唱する。とくに、「支援と理解は、分離できない渾然一体となった一連の行為としてフィールドにある」という点に着目し、フィールドワーカーを場の側からとらえることを通して、「研究/実践」の二分法を超えたフィールドワーク論を展開するいとぐちとする。
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(95K)
聞き取ってしまったものの責任を支援につなげる
占領下のパレスチナにおける非暴力運動にかかわって
清末 愛砂
セッションID: SIa1
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.18.0
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本研究は、報告者がイスラエルの苛酷な占領政策によって翻弄されているパレスチナ人の姿を目撃し、証言を聞き取ってしまった者の責任として、支援にたずさわることを決意したときから、現在の研究生活にいたるまでの行動やそのなかで生じた葛藤を紹介しながら、研究者や調査者がフィールドワークのなかで緊急介入や支援を求められる場に立ち会うときに向かいあわざるを得ない<応答>のあり方について議論することを目的とする。
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(103K)
「暴力」に直面した時
理解と抑止の狭間で
飯嶋 秀治
セッションID: SIa2
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.19.0
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2010年9月、オーストラリア。屋外で「ドカン」という音がした。2階の窓から中庭を眺めると、高揚した男が、宿の受付スタッフと対峙しており、間に挟まれた看板を蹴り倒した。「(ドカン)なんだこの野郎、くそったれ」。中庭には何人もの宿泊者がいたが、ただ見ていた。「暴力」状況ではよくこうなる。これまで3回出遭ってきた状況もいずれもそうだった。本発表ではこうした「暴力」の場に居合わせた際の人類学を行う。
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(158K)
「支援」を日常的実践に近づける
カンボジアにおける農村開発現場の事例から
小國 和子
セッションID: SIa3
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.20.0
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「対象社会に変化を起こすこと」を目的とする国際協力の現場で、「対象社会の理解を目的とする」フィールドワークを志向し、実践することは、支援者の規範的役割イメージを揺るがせ、支援者に対象社会の学習者としての認識を喚起する。特定の構造的問題を設定して解決を目指そうとする支援事業を、より柔軟な相互作用プロセスとして実践していく上では、問題の解決過程を人々の日常的実践へと近づけていく手立てが重要である。
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(241K)
ねたみの構造と支援の関係
ブルキナファソ農村の女性グループの事例から
浅野 史代
セッションID: SIa4
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.21.0
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本発表は、ブルキナファソ農村において、開発プロジェクトによって組織された女性グループの活動の動向を発表者とのかかわりから示し、女性たちが社会的、文化的な要因に基づいて「開発」を読み替え、活動を継続させようとする実際を彼女らの生活におけるねたみの構造と支援との関係から検討することを目的とする。
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(160K)
成り行き、巻き込まれ、コミットメント
ピナトゥボとイフガオの経験から
清水 展
セッションID: SIa5
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.22.0
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私の最初のフィールドワークは、友達の紹介をとおした偶然の出会いに導かれ、当初の予定とは別の地域・民族の村で行った。民族誌を上梓した直後、1991年にピナトゥボ火山が大爆発したとき、たまたまフィリピンにいた私は、噴火被災者の救援とその後の復興を支援活動に関わった。この10年は、世界遺産のイフガオ棚田村の住民主導の植林運動の同伴者として、日本のNGOとの連携に尽力している。自身の経験から人類学と支援について考える。
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(231K)
分科会Ib 「オセアニア環礁州島の景観史:分離融合型研究の成果」
代表者 山口 徹
オセアニア環礁州島の景観史
文理融合型研究の成果
山口 徹
セッションID: SIb0
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.23.0
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自然の営力と人間の営為の絡み合いの歴史的産物として景観を捉える視座から、地球温暖化による海面上昇の最初の被災地として懸念されるオセアニア環礁州島の景観史を議論する。2002年から進めている我われの文理融合プロジェクトでは、現景観をテキストとして観察し、それらが形成されてきた歴史的背景の読解を共通課題としている。特に、ジオアーケオロジー、形質人類学、歴史人類学、文化人類学の4分野の成果を報告する。
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(161K)
環礁州島の『起伏』のジオアーケオロジー
山口 徹, 中田 聡史, 茅根 創
セッションID: SIb1
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.24.0
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空から眺める環礁州島は低平で一様に見えるが、起伏がないわけではない。州島によっては外洋側に海抜3mをこえるストームリッジが伸長し、ラグーン側には1m前後のビーチリッジがある。そのあいだは凹地で、湿地が広がっている。本発表では、環礁州島の景観としてこうした起伏に注目し、その中からとくに砂丘地形とピット耕地を取り上げる。それらのジオアーケオロジー的研究を通して、絡み合う人と自然の景観史を析出する。
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(246K)
環礁州島の先史時代人骨にみるサンゴカルシウムの影響
―サンゴカルシウムの陸生食物資源を媒体とした身体への循環―
吉田 俊爾
セッションID: SIb2
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.25.0
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プカプカ環礁およびマジュロ環礁から出土した先史時代頭蓋の厚さに着目して、サンゴ礁における陸生食物資源を通じて、サンゴカルシウム(可溶性ケイ素)の影響について考察した。プカプカ頭蓋の前頭結節の厚さは12_mm_、マジュロ頭蓋の前頭結節の厚さは10_mm_であり、比較対照の日本人江戸時代人の5_mm_と比較するとほぼ2倍である。このことから、頭蓋骨の成長発育や骨形態維持にサンゴカルシウムが関与している可能性がある。
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(150K)
環礁支配の景観史
マジュロ環礁とプカプカ環礁の植民地開発と環境改変をめぐる考察
棚橋 訓
セッションID: SIb3
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.26.0
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マーシャル諸島マジュロ環礁とクック諸島プカプカ環礁の事例に基づいて、環礁社会の植民地化において生起した環境改変の歴史過程を分析する。両環礁社会の在り方が植民地支配下でのココヤシのプランテーション造成に伴う植生と景観の斉一化によって方向づけられてきたことを指摘し、改変された斉一的環境への集約的な労働投下と管理体制から成る植民地的実践こそが両環礁社会の「脆弱なバランス」を生み出したことを指摘する。
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つくられた脆弱性
ツバル・フォンガファレ島における文理融合型研究の試み
深山 直子, 山野 博哉
セッションID: SIb4
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.27.0
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ツバル・フォンガファレ島において文理融合型研究を行った結果、土地の人為的な改変、居住地の拡張、居住者の増加によって、近年その景観が大きく変化しており、結果として地球温暖化による海面上昇に対して脆弱性が増大していることが明らかになった。今後は島が水没するという従来の短絡的かつ画一的な先入観を排し、住民の順応性、高い移動性、広い親族ネットワークを正当に評価した上で具体的対応策を案じる必要がある。
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(93K)
分科会Ja 「人間と動物の駆け引き」
代表者 田川 玄
人間と動物の駆け引き
田川 玄
セッションID: SJa0
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.28.0
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本分科会の目的は、人間と動物の関係をめぐる諸相を「駆け引き」という観点から比較民族誌的に報告・考察することにある。ここでいう「駆け引き」とは、身体的感覚を通して人間が直接・間接に動物と交渉することによって、双方に変容をもたらしかねたい過程である。狩猟、供犠、牧畜、闘牛などの具体的な駆け引きの局面を提示し、身体感覚から観念のレベルまでの人間と動物の関係の実相を明らかにしていく。
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クスクスを狩る経験
パプアニューギニア一山地民の動物経験の一断面とその文化的・社会的意味
吉田 匡興
セッションID: SJa1
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.29.0
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本発表は、パプアニューギニアの山地に住むアンガティーヤの人々が、有袋類であるクスクスという動物と如何なる関係を結び、それが文化的・社会的にどのような意味を有しているのかを考察するものである。特に注目するのは、捕食のためにクスクスを狩る局面である。狩りは人間と動物が身体を介して相互に交流する「駆け引き」として理解できるが、そこでの経験と「男らしさ」の構築、「祖先の土地を知ること」との関係を吟味する。
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いたぶる快楽
ラオス山地民カントゥのスイギュウの殺害
西本 太
セッションID: SJa2
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.30.0
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ラオスの山地民カントゥは、精霊など不可視の存在への供物としてスイギュウを差し出す場合、いたぶりながら殺す。これは他の動物の殺害では見られない特徴である。本発表では、スイギュウをいたぶることが、スイギュウに仮象された闘争状態を再現する契機になっていて、その闘争によって人間とスイギュウと不可視の存在の境界が揺らぐことを指摘する。
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牛を屠り、牛と遊び、妖怪牛にとり憑かれる
コモロ社会における動物と人間との関係性について
花渕 馨也
セッションID: SJa3
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.31.0
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本発表では、ある社会における、ある種の動物と人間とがとり結ぶ関係性が、動物を非人間として非連続性によって切り分ける分類図式に固定されるものではなく、動物と人間が具体的な接触をもつ実践的な「駆け引き」の場面において、類似性の見立てによる擬人法のメタフォリカルな語り口や身体的模倣を通じて生成される、非連続性と連続性、内部性と外部性との間をゆれ動く多義的で、流動的な性質をもつものであることを示したい。
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人と動物、まみえず
奥野 克巳
セッションID: SJa4
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.32.0
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本発表では、マレーシア・ボルネオ島の狩猟民プナンが、狩猟などの実践の場面で、人の身体と動物の身体との間に、どのように、非連続的な関係を築いているのかを記述する。そのことによって、プナンにおける人と動物の駆け引きの実相を描き出すことが、本発表の目的である。
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反逆する自然、癒される自然
現代日本における生物多様性概念の社会化について
池田 光穂
セッションID: SJa5
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.33.0
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本発表は、今日の地球温暖化や絶滅危惧種などの報道において頻出する「生物多様性」の語用論に関する文化分析の研究の一環として、〈自然〉の表象としての動物の存在様式と、〈文化〉や〈社会〉の領域を占有している人間の存在様式のあいだの関係性について、日本における生物多様性概念の普及とそれに関する論争をなどを題材にして考察する。
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分科会Jb 「文化人類学的日本研究の方法論の開発:「日本人」がどのように日本を調査して日本語で語るか」
代表者 桑山 敬己
文化人類学的日本研究の方法論の開発
「日本人」がどのように日本を調査して日本語で語るか
桑山 敬己
セッションID: SJb0
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.34.0
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本分科会の目的は文化人類学的日本研究の方法論について検討することである。元来、文化人類学はいわゆる「未開社会」の研究として発展したため、「文明社会」とりわけ自民族/自文化の研究方法について十分考えてこなかった。日本の文化人類学には日本研究の長い伝統があるが、ともすると国内研究は国外研究の代替物または練習とみなされてきた。本分科会では現代日本の文化人類学的フィールドワークの方法論的突破口を探る。
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大学学部教育における「日本研究」とその問題点
中西 裕二
セッションID: SJb1
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.35.0
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現在、日本人大学生に日本研究を例に文化人類学的教育を行おうとするとき、教員側と学生側には、日常的知識の乖離が既に見られる状況になっている。学生たちは、既に、近代的な日本文化像自体を知らないという状況に陥っている。かつての実習系授業では当然であったろう共通した「日本」の知識の喪失は、文化人類学系の実習授業において多くの問題と課題をもたらすと考えられ、その対策は急務だといえる。
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何がフィールドで変わったのか
岡山市の新池(Niiike)集落における過去27年の出来事
桑山 敬己
セッションID: SJb2
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.36.0
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本発表では、岡山市の集落におけるフィールドワークを事例に、過去四半世紀でフィールドにおける対人関係がどのように変化したか、また近代化と技術発展によって調査法がどのように変化したかについて、発表者自身の研究者半生を振り返りつつ具体的に論じる。そして、現代日本の研究にあっては、人類学者の間で規範となったマリノフスキー流の調査法には限界があり、実践と認識の両面で新たな考えが必要であることを示す。
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(154K)
文化人類学的日本研究とアイヌ
北海道での実践から見えてくる課題
山崎 幸治
セッションID: SJb3
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.37.0
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本発表では、今後のアイヌを含めた文化人類学的日本研究の方法論開発に向けての素地を整えることを目的に、発表者のこれまでのアイヌ研究における実践から、現状における課題を提示し、今後の研究方法のあり方を展望する。日本の先住民族であるアイヌに関する研究の実践事例は、分科会副題『「日本人」がどのように日本を調査して日本語で語るか』に内包されている様々な問題を顕在化させよう。
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文化人類学的日本研究の諸要件
異文化に暮らす自文化研究者による一試論
李 仁子
セッションID: SJb4
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.38.0
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本分科会発表は、日本という異文化に暮らしながら調査を行ってきた韓国人文化人類学者の立場から、自文化の調査研究に必要な条件とは何かを考察したものである。自らの狭い調査経験に基づいた試論ではあるが、自文化調査における「違和感」の重要性や、調査者側の異文化体験の必要性を指摘した。その上で、より現実的な方法論上の提案として、ある程度の共通性を持つ二つ以上の研究対象を「比較」調査することの有益さを論じた。
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分科会Ma 「越境経験の資源化・歴史化:日本の周辺地域における国境変動をめぐって」
代表者 上水流 久彦
越境経験の資源化・歴史化
日本の周辺地域における国境変動をめぐって
上水流 久彦
セッションID: SMa0
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.39.0
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本分科会では、海を挟んで近接する台湾東部と沖縄先島諸島、大韓民国南部と対馬という境界領域(海域)を取り上げる。日本という国家の中で先島諸島と対馬は「周辺」に位置するが、海を越えた台湾や韓国との交流を模索し、地域の活性化を目指している。境界領域で国家と駆け引きをしながら生きている人びとの姿から、国家の力が「周辺」に果たす意味を探る。
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移動・移住の経験と実践
東シナ海国境海域をゆきかう漁民たち
西村 一之
セッションID: SMa1
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.40.0
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台湾東部の漁民の誕生に日本人漁民は大きな役割を果たした。この時より、尖閣諸島周辺は台湾漁民の「伝統的漁場」となった。今、漁業不振の中で老漁民は不可能となった尖閣諸島への出漁経験を語り、漁民の間では過去の沖縄漁民との交流を踏まえたこの海域の共同利用が探られる。そこからは、存在しなかった状態から次第に強化される「国境」が引かれた東シナ海を、台湾漁民がどのように認識してきたのかが明らかとされる。
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歴史事件の再解釈と資源化
台湾原住民族パイワンによる「牡丹社事件」をめぐる交渉
宮岡 真央子
セッションID: SMa2
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.41.0
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明治初め、琉球人と台湾原住民族パイワンとの接触の際に起きた悲劇的出来事は、それに国家が関与することで歴史事件となり、従来幾多の解釈がなされてきた。当事者とその子孫たちは長らく多様な歴史解釈の埒外にあったが、近年事件発生地のパイワンが参画して事件再解釈が活発化し、事件を資源化しようとする動きもある。このパイワンによる事件をめぐる交渉に焦点を当て、過去の接触経験に見出される現代的意義を考察する。
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(152K)
近現代対馬における「越境」の記憶とその利用
交通と他者表象をめぐって
村上 和弘
セッションID: SMa3
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
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https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.42.0
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本報告では、今日の対馬における錯綜した「交流」現象を解明するためのモデルとして、戦前の生活世界における「韓国(朝鮮)」との接触体験に着目し、南部の厳原、北部の比田勝・佐須奈の3カ所を中心に報告を行う。対馬では同じ「国境の島」という名付け/名乗りのもと、地域/旧自治体単位で異なる活性化戦略を採用してきた。その背景には戦前期の「越境の記憶」があり、特に南北で顕著な違いをもたらしていると考えられる。
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韓国人観光客の対馬認識
―観光動機とナショナリズムをめぐって―
中村 八重
セッションID: SMa4
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.43.0
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本報告は韓国人による対馬観光を取り上げる。国境を超える韓国人の対馬観光はどのような行為であるか観光の動機と実態を探ることを目的とする。国境の島としての対馬のアイデンティティはむしろ、近接性や経済性そして韓国で広く共有されている「対馬は韓国の領土であった」という認識のもとに理解されて、韓国人観光客が対馬を訪れる動機になっていることを指摘する。
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更新されないイメージ
八重山における「観光旅行」を通じた台湾認識の変遷
越智 郁乃
セッションID: SMa5
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
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https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.44.0
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本報告では沖縄県八重山地域と台湾との間の「観光旅行」という側面からの移動史を取り上げ、八重山における台湾イメージの変遷を示す。植民地期台湾への沖縄出身者の移動過程や「日本人」「台湾人」に対する「沖縄人」の位置づけに関する研究が近年増えているが、ここでは戦後の移動に注目し、戦前の台湾イメージと戦後のツーリズムの発達を通じた台湾イメージの変化の中に、国境の再形成と国家間関係の影響を探る。
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(157K)
分科会Mb 「<アサイラム/アジール空間>の人類学:グローバリゼーション、国家、社会的排除/包摂」
代表者 内藤 直樹
<アサイラム/アジール空間>の人類学
グローバリゼーション、国家、社会的排除/包摂
内藤 直樹
セッションID: SMb0
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
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https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.45.0
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本分科会の目的は、グローバリゼーションと社会的排除/包摂をめぐる諸問題の検討を通じて、これまでの国民国家が再編されるなかでの私たちの生のあり方の可能性を模索することである。そのために、社会的排除/包摂にかかわる諸実践が展開される様々な場がもつ空間性の位相を捉える枠組みとして、<アサイラム/アジール空間>という概念を提出する。
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(79K)
社会の「外部」に生きる
ケニア・ダダーブ難民キャンプにおける長期化難民の生活実践
内藤 直樹
セッションID: SMb1
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.46.0
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本発表では、ケニアのダダーブ難民キャンプ複合体において5 年以上にわたって難民生活が継続する「長期化した難民状態 (Protracted Refugee Situations: PRS)」にあるソマリ難民を対象に、難民キャンプを構成するグローバ ル・ナショナル・ローカルな諸アクター、法・制度、 人・モノ・情報のフローを検討し、難民とホスト社会の人びととが、その空間を自分たちが生きる場にする諸実践について考察する。
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(142K)
少数者の生きる場
南部アフリカにおける再定住地を拠点としたサンの社会再編
丸山 淳子
セッションID: SMb2
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
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https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.47.0
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本発表では、南部アフリカの狩猟採集民サンの多くが、開発政策によって設けられた再定住地に居住していることに注目し、彼らが再定住地を含めて構成される社会空間のなかで、いかにして新しい生活を再編しているのかを検討することを目的とする。また、それによって、サンをめぐる国家あるいは非国家主体による排除/包摂の複雑な動きを分析するとともに、そのなかでサン自身が、地域社会や国家、国際社会との関係を再構築する過程を明らかにする。
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アサイラム空間と都市下層
山北 輝裕
セッションID: SMb3
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
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https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.48.0
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現代日本の路上に留まる野宿者の包摂を見据えつつ、戦後「都市下層」の多様な現れを検討する。失対事業の労務管理員、70年代日雇労働者運動の活動家、現代野宿者支援・NPOなど都市下層と向き合ってきた他者に注目し、<アサイラム化>との共振と間隙を明らかにし、都市下層と他者の関係性の位相の変化を浮き彫りにする。
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(130K)
「難民」から「外国人」へ
日本における第三国定住者をめぐる包摂と排除の諸相
岩佐 光広
セッションID: SMb4
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.49.0
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本発表は、第三国定住者をめぐる社会的包摂/排除の問題系を捉え、人類学的な調査研究を進めるための射程を探ることを目的とする。その一つの試みとして、日本に暮らすラオス系定住者を対象とし、彼らが生きる社会的な包摂と排除が交錯する空間性を、仏教寺院としての機能を持つ文化センターに注目しながら検討する。
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個人発表の部
11日午前の部 B会場
民族衣装のポリティクス
インド、アルナーチャル=プラデーシュのモンパの事例から
脇田 道子
セッションID: B01
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/20
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2011.0.50.0
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インド北東部の中国、ブータンとの国境地帯に住むモンパとよばれる人びとの主として女性の民族衣装に焦点をあて、その変化が意味する「指定トライブ」としてのモンパ内部のエスニシティの生成と周辺のさまざまな民族集団とのローカルポリティクスについて考察する。同じ州の離れた地域に住むメンバや東ブータンの山岳地帯の牧畜民ブロクパとの関係についても、民族衣装を手掛かりとして考察を試みる。
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