エンジン燃焼にて発生するPM量の測定には,これまで市販のPMセンサーを使用している。しかし,PMセンサーは燃焼ガス中のPM 量を積算するためにトータル質量しか把握できず,測定には約30 secを要するという問題がある。そこで,本研究ではLambert-Beer lawにもとづく透過光減衰法を用いたPM 量算定手法を提案する。PMを含んだガスにレーザ光を照射し,透過光画像を観察する。光の透過量から減衰率(吸光度)を算出しSoot量との相関を見出し,減衰率からSoot量を算出する。これによりPMの生成と酸化におけるPM質量推移が把握でき,PMトータル質量も約400 msecで積算可能な手法である。なお,PM粒子が透過光に与える影響についても考察している。