日本エネルギー学会誌

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水素吸蔵合金を耐圧容器に充填した場合について，水素の繰り返し吸放出が，容器の側壁に発現する応力および合金充填層の充填状態に及ぼす影響について検討した。また，その充填層の充填状態の変化がその応力に及ぼす影響について検討した。充填層の容器の側壁に発現する応力は，容器上部では確認されず，容器下部では水素吸放出の繰り返し回数の増加に伴い上昇した後ほぼ一定の値を示した。また，繰り返し回数の増加に伴い，充填層の上部の局所的な充填率は低下し，下部の局所的な充填率は，0.7前後まで上昇した後，一定の値を示した。さらに，局所的な充填率が高い領域ほど応力は高く，その率が同じであっても，繰り返し回数が多いほど応力は高くなることが示唆された。また，20回前後の水素吸放出によって局所充填率は一定となると示唆された。

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