情報知識学会誌
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16 巻, 3 号
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特集「情報倫理/技術者倫理」
巻頭言
特集論文
  • 石原 孝二, 藤本 良伺
    2006 年 16 巻 3 号 p. 3_4-3_13
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    ジャーナル フリー
    本稿はプロフェッショナル倫理と工学倫理の関係という視点から工学倫理の一般的な特徴について論じるとともに, 情報知識学への適用の可能性について検討することを目的としている. 工学倫理にとって重要な役割を果たす倫理綱領は, 工学に共通の規範と各技術領域に特有の規範とによって構成されていると考えることができる. したがって, 情報知識学に工学倫理を適用する際には, 情報知識学の対象領域を確定し, その特有の規範を明示化するという作業が必要になってくるだろう. 本稿では, 情報フィルタリング技術のケーススタディを行うことにより, 情報知識学に特有の規範を示唆することを試みている.
  • 調 麻佐志
    2006 年 16 巻 3 号 p. 3_14-3_23
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    ジャーナル フリー
    本稿では, 工学教育において重視されつつある教育の実践性について実地をキーワードとして論じる. ついで, わが国の工学教育カリキュラムの一部に導入された工学設計科目の発展系ともいうべき新しい工学教育の取り組みを紹介する. 最後に, その新しい科目と技術者倫理との関係について議論する.
  • ―その歴史的背景と今後―
    金光 秀和
    2006 年 16 巻 3 号 p. 3_24-3_38
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    ジャーナル フリー
    現在, 技術者倫理が世界各国で技術者教育に導入されつつある. 日本においても, 技術系学協会が倫理教育に取り組むと同時に, 理工系の大学や高等専門学校で技術者倫理教育が活発化している. 本稿では, 歴史的背景の概観を通して, なぜ技術者倫理が必要なのか, また, 現在どのような技術者倫理が求められているのかについて考察する. 現在の技術者倫理はアメリカにルーツをもつものであるが, 各国はそれぞれ異なった歴史的背景を有している. 本稿では, アメリカの技術者倫理の歴史を概観し, その上で各国の歴史的相違について考察する. そのさい, とりわけ技術者の専門職としての責任に注目する. 最後に, 技術者倫理の今後の展望について論じ, ヨーロッパで試みられている, 技術者倫理の技術倫理への拡張の構築に注目し, 技術哲学による技術者倫理の基礎づけを求める議論について考察する.
一般論文
  • ングンゲオ ワランカナ, ピンガン ウーエン, 飯村 伊智郎, 中山 茂
    2006 年 16 巻 3 号 p. 3_39-3_49
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    ジャーナル フリー
    This paper proposes a Bayesian networks technique and a heuristic search method for retrieving the most relevant documents, by combining the user profiles with the document details in matching the given query words. This proposed technique helps users to retrieve the documents in the descending order relevant to their needs, as the users can specify their requirements through a set of query words of interests along with heuristic information regarding the required documents. This technique stores heuristic information in both document profiles and user profiles. Then Bayesian networks are used to order documents in the descending order of users' relevancy. We have completed the experiment with 850 document records in the faculty library. Experimental results show that there are two factors that might have some effects on the results. The first factor is the sampling of the documents by the system itself and the second factor is the document number relevant to the users' needs.
事例報告
  • 峯田 克彦, 池尾 一穂, 田中 譲, 五條堀 孝
    2006 年 16 巻 3 号 p. 3_50-3_55
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    ジャーナル フリー
    近年の遺伝子発現情報の爆発的な増大は, その基盤となる技術の革新とともに研究者に遺伝子がどのように使われているかという情報を網羅的に入手する機会を提供している. しかしながら, データの増加に伴い, データの取り扱いや検索などの解析において, これまでの生命研究では直面しなかった新たな課題が生じている. 本稿では, このような課題に対して我々が取り組んでいる高次元生物情報可視化プラットホームを紹介するとともに, 今後の遺伝子発現情報を用いた研究に関して議論する.
  • ―情報検索アドバイザー制度と研究所員に対する電子ジャーナルのユーザー教育支援―
    岡本 和彦, 出口 昌信
    2006 年 16 巻 3 号 p. 3_56-3_62
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    ジャーナル フリー
    知的財産権の問題が注目を集めている現在, 如何に効率よく, 必要な情報を入手して研究開発活動に活用し, かつ, 他社との権利侵害を回避するかについては重要な課題の一つである. これまでも, 研究開発活動に必要な商用データベース, 情報検索システムを導入し, 活用のための情報検索教育を行って来た. しかし, さらなる研究開発の効率化が求められていた. 研究者自らが行うエンドユーザー情報検索の効率化, 検索技術向上の目的から, 「情報検索アドバイザー制度」を設置した. この「情報検索アドバイザー制度」は, 各研究部において, 「情報検索アドバイザー」を選任し, 各アドバイザーが研究活動の傍ら, 各個所において, 必要な情報検索技術を指導し, 他の研究員に対して助言を行う制度を言う. この制度により, エンドユーザー (研究者) の立場に立った, 木目細かいアドバイス, コンサルティング活動が可能となった. このため, 経済効率も考慮した先行技術調査が拡大, 浸透している. 本報告では, この「情報検索アドバイザー制度」の概要を報告すると共に, 主にエンドユーザー教育の一環として行っている, 研究所員に対する電子ジャーナル (ScienceDirect) のユーザー教育支援について報告する.
解説
  • 田辺 和俊, 大森 紀人, 小野 修一郎, 松本 高利, 長嶋 雲兵, 上坂 博亨, 鈴木 孝弘
    2006 年 16 巻 3 号 p. 3_63-3_84
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    ジャーナル フリー
    近年, 化学物質の毒性に関する情報の取得が地球的な規模で喫緊の課題となっている. しかし, 動物を用いる安全性試験は莫大な時間と費用がかかるため, 毒性が未知の全ての化学物質について動物試験により毒性を評価することは不可能である. また, それらの情報を集録した毒性データベースにも様々な問題点がある. そこで, 構造活性相関, 特にコンピュータを利用した定量的構造活性相関 (QSAR) による毒性予測が化学物質管理の観点から重要になっており, 多くの毒性予測システムが開発されている. しかし, QSARによる既存の毒性予測システムの成績は実用的には不十分であり, 世界中の多くの研究者がこの問題に取り組んでいる. 我々は既存のシステムより高精度かつ高汎用性の予測システムの開発を目指して, ニューラルネットワークを用いた毒性予測手法を研究している. しかし, この問題の解決には信頼度の高い毒性データの収集を始めとして多くの課題が横たわっている.
  • ―火山現象に関係する言葉―
    下鶴 大輔
    2006 年 16 巻 3 号 p. 3_85-3_86
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    ジャーナル フリー
  • ―紙―
    長谷川 久
    2006 年 16 巻 3 号 p. 3_87-3_93
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    ジャーナル フリー
  • ―船舶編 (その2)―
    後藤 大三
    2006 年 16 巻 3 号 p. 3_94-3_96
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    ジャーナル フリー
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