コンピュータソフトウェア

特集「論理と推論技術の展開」の編集にあたって

上田和紀, 新田克己, 細部博史

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_1
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/30

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_1

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モデル生成型定理証明と要素技術

長谷川隆三, 藤田博, 越村三幸

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_2-3_10
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/30

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_2

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1980年代の第5世代コンピュータプロジェクトの主要な成果の一つとして，定理証明システムMGTPがある．MGTPは，並列推論マシン(PIM)上での高効率証明系の実装に最適なモデル生成法に基づいている．本稿は，MGTPの改善や拡張および応用と最近の研究について概観する．

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ゲノムと論理：論理推論はバイオインフォマティクスを超えられるか？

小長谷明彦

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_11-3_19
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/30

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_11

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ヒトゲノム計画が始動した1988年，第五世代計算機プロジェクトにおいて論理型プログラミングの応用の観点から遺伝子情報処理研究グループが組織された．20年の歳月が過ぎ，遺伝子解析において知識処理技術が再び注目を集めている．ゲノム配列をはじめとして，遺伝子関連データ(オミックスデータ) は，もはや人手ではその全体像を把握することすら困難なほど情報量を増している．ゲノム情報を個人の健康医療に役立てるには，医学，薬学，遺伝学，生化学に関する専門的知識を体系化し，専門家と同様な思考過程で仮説を生成し，仮説と観測データとの整合性の検証過程において知識創出を支援するフレームワークが不可欠である．本稿では薬物相互作用予測を題材に，ゲノムと論理を包括するフレームワークについて論ずる．

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論理プログラミングから解集合プログラミングへ

井上克巳, 坂間千秋

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_20-3_32
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/30

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_20

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Prologがベースとしているホーン節論理に基づく論理プログラミングでは，構文的制約があって確定的知識しか表現できないことが，現実的な知識表現のためには限界であるとされていた．この問題点を克服するために，論理プログラミングにおいて不完全・不確定な情報を扱うための拡張理論が1980年代後半から数多く提案された．1999年にはこれらに加えて制約プログラミングの概念を融合した解集合プログラミングの概念が確立され，現在では論理プログラミングの中心的な研究テーマの1つになっている．本稿では過去からのこうした研究の流れと新しい論理プログラミングの可能性について探る．

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記号的統計モデリングの世界を探る

佐藤泰介

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_33-3_36
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/30

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_33

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スキルサイエンスにおける発想推論の役割

古川康一

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_37-3_42
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/30

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_37

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非数値並列計算の動向と展望

中島浩

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_43-3_48
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/30

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_43

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論理・制約プログラミングと並行計算

上田和紀

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_49-3_54
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/30

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_49

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自然言語処理における制約と選好

松本裕治

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_55-3_59
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/30

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_55

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分散制約推論：マルチエージェントシステムの基盤技術

横尾真

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_60-3_65
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/30

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_60

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第五世代プロジェクト—11年後に考えていること

淵一博

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_66-3_68
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/30

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_66

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CafeOBJ入門(3) 等式推論と項書換システム

中村正樹, 二木厚吉, 緒方和博

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_69-3_80
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/30

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_69

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等式推論は代数仕様言語CafeOBJの最重要の推論機構である．等式推論の効率的な実行を可能とする項書換システムについて，CafeOBJ仕様の作成の助けとなる知識に焦点を当てて解説する．項書換システムの停止性，合流性，十分完全性などの基本的性質を満たす仕様作成の指針を示し，AC演算子属性，条件付き等式などを含む仕様への適用を議論する．

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リアルタイムシステムの形式的手法とその検証ツール

山根智

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_81-3_87
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/30

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_81

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宣言的なコンパイラ仕様記述を支援するための識別子にもとづく中間表現

千代英一郎

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_113-3_134
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/07

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_113

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For compiler developers, one big issue is how to describe a specification of its intermediate representation (IR), which consists of various entities like symbol tables, syntax trees, analysis information and so on. As IR is a central data structure of a compiler, its precise specification is always strongly desired. However, the formalization of an actual IR is not an easy task since it tends to be large, has complex interdependency between its entities, and depends on a specific implementation language. In this paper, as a first step to solve this problem, we propose a new data model for IR, called IIR. The goal of IIR is to describe a specification of IR declaratively without depending on its concrete implementation detail. The main idea is to model all entities of IR as relations with explicit identifiers. By this, we can develop an IR model transliterally from an actual IR, and describe its specification by using the full expressiveness of conventional logic languages. The specification is inherently executable and can be used to check the validity of IR in compile time. As a practical case study, we formalized an IR of our production compiler in IIR, and developed a type system for it in Prolog. Experimental results about size and performance are shown.

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分離論理における部分構造のための証明された検証器

Nicolas MARTI, Reynald AFFELDT

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_135-3_147
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/07

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_135

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Separation logic is an extension of Hoare logic to verify imperative programs with pointers and mutable data-structures. Although there exist several implementations of verifiers for separation logic, none of them has actually been itself verified. In this paper, we present a verifier for a fragment of separation logic that is verified inside the Coq proof assistant. This verifier is implemented as a Coq tactic by reflection to verify separation logic triples. Thanks to the extraction facility to OCaml, we can also derive a certified, stand-alone and efficient verifier for separation logic.

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確率時間オートマトンの確率時間強模倣検証器の開発

山根智, 小寺広志, 荒井恒夫

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_148-3_193
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/07

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_148

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2003年，我々は以下の判定問題を定義して，その決定可能性を示した：「ソフトリアルタイムシステムを表現・解析する1つの有用な道具である確率時間オートマトンというモデル上において，時間強模倣関係と確率模倣関係の組合せとして定義される確率時間強模倣関係が計算可能であるか否か」．但し，判定アルゴリズムは与えていない．そこで，本論文では具体的な判定アルゴリズムを提案し，更に実装して評価する．リアルタイムシステムの検証は検証コストが大きいので, 以下のような効率的なアルゴリズムを考案した．アルゴリズムの基本的な考え方は，注意深く選んだ初期集合から反例(確率時間強模倣関係を規定する条件を充たさない状態対)を段階的に取除き，残った集合内に初期状態対が含まれるか否かを判定する，というものである．

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テスト実行に基づくコンポーネント検索

安藤恭平, 金子伸幸, 山本晋一郎, 阿草清滋

2008 年 25 巻 3 号 p. 3_194-3_207
発行日: 2008/07/25
公開日: 2008/09/07

DOIhttps://doi.org/10.11309/jssst.25.3_194

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コンポーネント指向開発において，膨大な数のコンポーネント群から要求する機能を持つコンポーネントを発見するコンポーネント検索技術が必要不可欠である．本論文では，テストプログラムをコンポーネントと接合して実行することでコンポーネントの振舞いを評価するコンポーネント検索手法を提案する．コンポーネントの振舞いに基づく評価により，従来の文字列に基づく検索手法より高い検索精度を実現する．また，コンポーネント本体のみから検索環境を構築可能であり，コンポーネントに対する仕様記述を必要とする形式仕様に基づく検索手法より導入・運用コストに優れる．我々は提案手法を実装したシステムとしてCORST-Jを開発した．CORST-Jを利用した実験により，従来手法に比べて提案手法が検索精度や導入・運用コストに優れることを確認した．

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