コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
26 巻, 3 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 権藤 克彦
    2009 年 26 巻 3 号 p. 3_1-3_4
    発行日: 2009/07/28
    公開日: 2009/10/05
    ジャーナル フリー
  • 滝澤 真一朗, 遠藤 敏夫, 松岡 聡
    2009 年 26 巻 3 号 p. 3_5-3_19
    発行日: 2009/07/28
    公開日: 2009/10/05
    ジャーナル フリー
    将来の数万プロセッサ規模のシステムでは,全ノードを高バンド幅で全対全接続するネットワークはコストや電力消費の問題で構築が難しい.我々は上流低バンド幅EPSネットワークと単一OCSネットワークを組み合わせた安価なハイブリッドインターコネクトを提案する.さらに,その環境での,光回線をEPSネットワーク上流リンクのショートカットとして利用するフォワーディング方式によるMPIアプリケーション用メッセージ通信を提案する.シミュレーションによる評価の結果,局所性のある通信パターンではノード数に対し少数の光回線を用いるだけでフルバイセクションバンド幅EPSネットワークより高速に実行でき,局所性のない全対全通信パターンでは上流リンクバンド幅を提案ネットワークのそれの2倍にしたEPSネットワークと同程度の性能を達成できることを確認した.
  • 池田 宗平, 草野 直樹, 長嶺 貴一, 鎌田 十三郎
    2009 年 26 巻 3 号 p. 3_20-3_33
    発行日: 2009/07/28
    公開日: 2009/10/05
    ジャーナル フリー
    宿泊施設検索Webアプリケーションで,複数の宿泊プランを比較検討する際など,ユーザの判断基準は様々である.マッシュアップにより,これらのWebアプリケーションにユーザのニーズに応じた情報を追加する事が可能である.ただし,多種多様な情報を提示するには,個々のユーザが表示項目を選択可能とする等の,表示方法の工夫が必要となる.このようなWebアプリケーションを開発するにはGUIとデータ取得の同期や,結果的にユーザが閲覧しないような無駄なWebサービス問い合わせの抑制などの周辺的な機能を実装する必要があり,煩雑である.本研究は,マッシュアップで得られるデータを効果的に閲覧できるAJAX WidgetをWebサービスの接続関係と表示形式を記述するだけで作成可能とするフレームワークを提案する.
  • 金子 伸幸, 桑原 寛明, 山本 晋一郎, 阿草 清滋
    2009 年 26 巻 3 号 p. 3_34-3_43
    発行日: 2009/07/28
    公開日: 2009/10/05
    ジャーナル フリー
    我々は,Strutsを利用して構築されるWebアプリケーションに対するコーディングチェッカとして,StrutsLintを開発した.StrutsLintは,Strutsの設定ファイルおよびJSP,Javaのソースコードを解析し,言語を跨いだ制御依存グラフ,データ依存グラフを生成する.これらのグラフを基に,制約の一貫性などを検査することで対象アプリケーションの整合性検査を行う.本稿では,StrutsLintで実現した機能を基にStrutsアプリケーションに対するコンポーネントウェアとしての整合性検査について述べる.
  • 田村 晃一, 柿元 健, 戸田 航史, 角田 雅照, 門田 暁人, 松本 健一, 大杉 直樹
    2009 年 26 巻 3 号 p. 3_44-3_55
    発行日: 2009/07/28
    公開日: 2009/10/05
    ジャーナル フリー
    ソフトウェア開発において,開発中もしくは将来のプロジェクトの計画立案や管理を目的として,重回帰モデルを利用した開発工数の予測が行われている.一般に,モデル構築に使用するプロジェクトデータには未記録の値(欠損値)が存在するため,モデル構築を行う前に,欠損値を何らかの値で補完する(欠損値補完法),または,欠損値を含むメトリクスやプロジェクトを削除することで欠損値のないデータセットを作成すること(無欠損データ作成法)が必要となる.ただし,いずれの手法がプロジェクトデータに適しているかは従来明らかにされていない.本論文では,複数の企業で収集された706件(欠損率47%)のプロジェクトデータに対し,4つの欠損値補完法(平均値挿入法,ペアワイズ除去法,k-nn法,CF応用法)及び,無欠損データ作成法を適用し,重回帰モデルの構築を行った.各手法の予測精度を評価するために欠損のない143件のプロジェクトの工数予測を行った結果,類似性に基づく欠損値補完手法(k-nn法,CF応用法)を用いる場合に高い精度のモデルが構築されることがわかった.
  • 竹村 司, 福永 光一
    2009 年 26 巻 3 号 p. 3_56-3_68
    発行日: 2009/07/28
    公開日: 2009/10/05
    ジャーナル フリー
    ビジネス環境が激しく変化する中,企業がビジネスプロセスを迅速に構築かつ変更する能力そのものが競争力を左右するようになってきている.この迅速性を確保するためには,その時々のビジネスゴールに対し,それぞれの企業が現行のビジネスプロセスを構築するに至った経緯,各ステップで競争優位性を確保するために用いた知識等が組織知として共有されていることが不可欠となる.本論文では,これまで形式化が困難とされてきた計画系のビジネスプロセスの実例に対し,形式的手法を用いてビジネスゴールから段階的にビジネスプロセスを構築する方法を示し,構築されたビジネスプロセスが当初の要件を満たすことが検証可能であることを示す.また,その過程を通し,各段階で使用されているビジネス知識の明示化や,ビジネスゴール分解のパターン化が可能であることを示す.
  • 佐野 博之, 浅見 昌平, 大囿 忠親, 新谷 虎松
    2009 年 26 巻 3 号 p. 3_69-3_77
    発行日: 2009/07/28
    公開日: 2009/10/05
    ジャーナル フリー
    本論文では,閲覧者が任意のWebページ内のコンテンツに対して,付箋によるアノテーションの付与や付箋間へのリンクを張ることが可能な,Webアノテーションシステムを提案する.付箋間に作成したリンクにより,ユーザは自身の評価基準に基づいたWebページ間の関係を表現することができる.本付箋はコンテンツに対するリンクの可視化手段であるため,付箋の位置の正確さが重要である.本論文では,ユーザのWeb閲覧環境が変化しても,正確にコンテンツを示す付箋の実現方法を示す.また本システムでは,付箋付きのコンテンツ間に存在する関連をユーザ間で共有するために,関連が高いと思われるコンテンツに対して貼付けられた付箋に対して自動的に双方向リンクを作成するためのbiLinkエージェントを実現する.双方向リンクによりユーザは関連するコンテンツの間を相互にトラバース可能となり,付箋の与えられたコンテンツの間に存在する関連を知ることができる.
  • 中島 震, 鵜林 尚靖
    2009 年 26 巻 3 号 p. 3_78-3_83
    発行日: 2009/07/28
    公開日: 2009/10/05
    ジャーナル フリー
  • 村田 真
    2009 年 26 巻 3 号 p. 3_86
    発行日: 2009/07/28
    公開日: 2009/10/05
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 宗平, 萩原 茂樹, 米崎 直樹
    2009 年 26 巻 3 号 p. 3_109-3_135
    発行日: 2009/07/28
    公開日: 2009/10/05
    ジャーナル フリー
    プログラム依存グラフ(PDG)はプログラム中の文の間に存在するデータ依存関係や制御依存関係を表す有向グラフである.PDGは本質的にはプログラムを表しているのでプログラムと等価な形式的意味を持つはずである.これまでにPDGに対して幾つかの意味が導入されてきたが,いずれも構造化されたプログラムだけを対象としていた.本論文では構造化されたプログラムだけでなく,より複雑なコントロールフローを持つプログラムに対応するPDGにも適用可能な操作的意味を提案する.また,deterministic PDGというPDGのクラスを定義し,PDGがそのクラスに含まれるプログラムはそのPDGと同じ意味を持つことを証明する.
  • Bochao LIU, 大堀 淳
    2009 年 26 巻 3 号 p. 3_136-3_154
    発行日: 2009/07/28
    公開日: 2009/10/05
    ジャーナル フリー
    This paper presents a method to compile the Standard ML module language into a flattened intermediate language. An innovative point on this approach lies in viewing a functor as a code template with place holders representing the functor arguments. Each functor application fills these place holders in the code template with the actual functor argument and generates a fresh structure. After this compilation, module language constructs are all eliminated. This method allows us to compile the full set of Standard ML language into a typed intermediate language that contains no special mechanism for module, and provides a simpler model for separate compilation. The proposed compilation method has been successfully implemented in the SML# compiler, which demonstrates the feasibility of the method. This paper also reports the details of our implementation.
  • 山崎 真一, 山根 智
    2009 年 26 巻 3 号 p. 3_155-3_170
    発行日: 2009/07/28
    公開日: 2009/10/05
    ジャーナル フリー
    ステートチャートは,UMLにも取り込まれている有力なモデリング言語である.本稿では,ステートチャートの階層構造の抽象化精錬による検証アルゴリズムを提案する.アルゴリズムは,抽象モデル上で到達可能性解析を行い,反例が存在した場合はそれを利用して抽象モデルを精錬する. そして,反例の正当性を調べ,偽反例であった場合は再度到達可能性解析を行う.この一連の手続きを解が得られるまで自動的に繰り返す.検証アルゴリズムのプロトタイプを実装し,実験により状態空間のサイズを抑える効果があることを確認した.
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