東京大学ものづくり経営研究センター
2012 年 11 巻 5 号 p. 305-326
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成功する現地化製品を開発するカギは何か。本稿は、現地人エンジニアの育成・活用という視点から、その好例であるデンソー・インドの事例を紹介する。デンソー・インドは、それまで取引実績のなかった地場メーカーであるタタ向けに、ワイパーシステムの受注・開発に成功する。それも、超低価格車として世界的な注目を集めたナノ向けだ。現地顧客のニーズを的確に捉えた製品開発において、現地暗黙知の獲得とそれの組織内移転が困難であることを指摘し、現地人エンジニアが果たせる役割と彼らを育成することの重要性を考える。
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