本研究は、自己充填性を有する埋戻し材用低強度モルタルのワーカビリティー特性、強度試験材齢および養生方法の基準値と試験方法を明らかにすることを目的とした。2種類の普通セメント(普通、瓦礫由来)、2種類の低品質再生細骨材、多量のフライアッシュおよび高性能AE減水剤を使用した。フロー値およびブリーディング率の目標値は、250~300および3.0%未満、圧縮強度の目標範囲を0.3~2.0N/mm2とした。湿砂に余剰水を加えた中で供試体を91日間養生して、強度試験を実施した。フロー値、ブリーディング率および強度が室内試験で目標値に達していれば、地中に埋設された場合でも所要の強度が得られることを気象条件の異なる2地点で検証した。