パーキンソン病のリハビリは,運動療法や発声・嚥下のリハの有効性を示す報告も数多くあり,運動症状改善をめざす上で欠かせないものである.『パーキンソン病治療ガイドライン2011』で示されたエビデンスに加え,最新の研究・報告を解説した.リハのエビデンスづくりの難しさはあるものの,内科的・外科的治療とリハを組み合わせることで,運動症状のさらなる改善が期待できる.また,携帯歩行計(加速度センサー)を利用した,歩行障害の機能評価法を紹介した.歩行リズム,歩行加速度,歩行リズムの1日の変化,すくみ係数,睡眠時の体動などの項目を計測することで,患者がつける日誌では把握しきれない24時間にわたる定量的な評価方法を示した.