コンクリート工学論文集
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高炉セメントC種を用い52年経過した構造物の長期耐久性に関する研究
佐川 孝広植木 康知松下 哲郎閑田 徹志米澤 敏男坂井 悦郎
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2017 年 28 巻 p. 47-59

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抄録

本研究では,高炉セメントC種を用いたコンクリートの長期耐久性を明らかにすることを目的として,建設後52年経過したRC構造物からコア供試体を採取し,各種耐久性調査,水和反応解析を実施した。この構造物は建設後23年で塗装が施され,その影響も含まれるが,高炉セメントC種を用いたコンクリートは,長期にわたり強度が増進すること,水酸化カルシウムや未反応スラグが残存していること,中性化領域でのバテライトの生成,総細孔量の増大は認められるものの,C-S-Hは残存し,促進中性化試験のような著しい水和物の分解は認めらないことなどが明らかとなり,高炉セメントC種は長期耐久性を必要とするコンクリート構造物に適用可能と評価された。

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© 2017 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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