主催: 日本地球化学会年会要旨集
円石藻は炭素循環や硫黄循環を考える上で重要な微生物である。2007年10月3日に筆者らは駿河湾において円石藻ブルームを発見し、翌年から観測を続けている。2014年5月の観測航海において黒潮系外洋水における円石藻の出現特性について以下のことが分かった。1.駿河湾ではゲフィロカプサが表層ではなく25m層に多く出現した。2.黒潮本流では25m層にエミリアニアが出現し、屋久島の北東海域では同種が優占した。3.出現特性として20℃以下ではゲフィロカプサが、20℃以上ではエミリアニアが出現しやいことが分かった。