主催: 日本地球化学会年会要旨集
米国テキサス州に分布する白亜系Eagle Ford層は現在シェールガス・オイルを開発中のシェール層である。その根源岩性状を把握する目的でテキサス州西部に露出するEagle Ford シェールの地表試料について、有機物分析を実施した。その結果、以下の結果を得た。試料はType II(油生成指向)ケロジェンからなる優秀な石油根源岩である。有機物の保存されやすい還元的な海成環境に堆積した。通常の根源岩に較べて抽出性有機物量が高い。その抽出性有機物は試料内部で生成したものではなく、より熟成したケロジェンから生成した後、試料中に移動してきたものである可能性が高い。