主催: 日本地球化学会年会要旨集
近年の太陽系探査によって、地球以外にも液体の水を大量にたたえた天体が存在し、その化学組成や酸化還元状態、温度環境まで明らかになろうとしている。本発表では、これらの成果をレビューし、比較惑星海洋学ともいうべき学問体系が構築されつつあることを紹介する。また、比較惑星海洋学における大目標として、1)太陽系に存在する海洋(火星、氷衛星内部)の化学的多様性の根本原因の解明、そして2)これら天体の探査による初期地球における生命の起源への示唆の2つが挙げられる。本発表では、これらについても議論する。