国際P2M学会誌
Online ISSN : 2432-0374
P2Mフレームワークからの産業クラスター計画の実施方法の考察
-中小企業連携による産業クラスター計画へのインプリケーション-
西田 絢子越島 一郎梅田 富雄
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2016 年 11 巻 1 号 p. 95-110

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抄録

産業クラスター構築は地域活性において重要な戦略であり、産業クラスター計画へのP2Mからのアプローチが必要であると考えている。このため、既報[1]において「共通価値の創造」によるサステナビリティ実現の方策の事例として、実際に行われている産業クラスター構築事業を考察し、具体的な実施方法は明らかになっていないことを示した。本報告では、P2Mのフレームワークに基づき単一プログラムに関する標準プロジェクトモデルと同型性を保ちながら新たにスーパープログラムに関わるスキーム、システム、サービスの各機能について議論する。その上で、産業クラスター計画実施における諸条件を明らかにし、産業クラスターの構築及び各参加企業におけるプログラムの実施方法や、産業クラスターを構築した際の複数のプログラム集合体をスーパープログラム(仮称)として管理する方法を考察する。また、近年注目されているインターネットの利活用(IoT)を念頭に置きながら、今後の産業クラスター計画の実施方法についての考察、および具体的な事例として中小企業連携による産業クラスター計画を取り上げ、本方法のインプリケーションについて検討する。

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© 2016 International Association of P2M and Authors
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