情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
第9回情報プロフェッショナルシンポジウム
会議情報

B11
企業技報の引用解析
— ~技報の引用情報から何が見えてくるのか~ —
*黒沢 努堀江 隆伊藤 祥住本 研一伊藤 多一岩崎 哲西村 勇李 星愛
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会議録・要旨集 フリー

p. 19-23

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抄録

企業技報は、企業の CSR やブランド戦略、営業ツールとして刊行される一方で、各記事は特許出願後や学会発表後に関連記事が掲載される等、技術情報として、技術が製品化されていく流れを追うための重要な情報ソースである。すなわち、企業技報はイノベーションの出口側における情報が掲載されていると考えられ、これらの引用情報を解析することで、企業が技術開発において、どのようなリソースを参照し、どのような機関とコミュニティを形成しているか、その関連性を解析することが可能と考えられる。そこで、本調査では、企業技報の引用情報を約 10 年分(413 誌、約 35,000 記事、約 250,000 引用情報)遡って入力し、出来る限り JST 所有の書誌情報との同定を試み、引用情報の解析を試みた。企業技報には、各業界の専門雑誌が引用されており、また、大学発の成果を企業が引用し、さらに大学や高専等で引用される等、産学の研究成果が循環型で融合されていることが分かった。

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© 2012 独立行政法人 科学技術振興機構
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