地下水学会誌
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FDR法による土壌・地下水汚染のモニタリング手法に関する基礎的研究
西垣 誠小松 満金 萬鎰
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2004 年 46 巻 2 号 p. 145-157

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抄録

土壌汚染を調査するために,ボーリングによって試料を採取する方法が一般的に用いられているが,この方法では原位置にてリアルタイムに汚染度の経時変化をモニタリングすることは困難である.本研究では,FDR(Frequency Domain Refiectometry)とFDR-V(FDR with Vector networ kanalyzer)を塩水や油汚染の測定法として応用することを目的とした.このFDRとFDR-Vシステムは,同軸プローブを用いた方法で,誘電率を測定するものである.具体的には,飽和土に対する汚染度の測定及び不飽和土に対して,汚染度と体積含水率の測定が同時に行えることを示した.また,一次元の透油実験を行い,その浸透挙動を精度良く測定することができた.

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© 公益社団法人 日本地下水学会
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