地下水学会誌
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論説 地下水流動解析のガイドラインに関する調査
長谷川 琢磨
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2006 年 48 巻 2 号 p. 75-86

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抄録

地下水流動解析がより一般的に用いられるためには,地下水流動解析の信頼性を高めていくことが重要である.このためには,地下水流動解析に手順の一貫性や仮定の透明性が求められる.調査した結果,諸外国では地下水流動解析のガイドラインが活発に作成されていることがわかった.近年では,地下水流動解析のガイドラインは技術的な内容に留まらず,外部への説明を意識したものに変化している.これは,地下水流動解析が水利用や環境問題の評価において重要な位置を占めるためであると考えられる.国内においても,水利用や環境問題の観点から地下水流動解析による評価の必要性が高まると考えられるため,地下水流動解析の品質の向上に特に重要な手順と文書化について諸外国の状況に基づいて取り纏めた.

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© 公益社団法人 日本地下水学会
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