近年のインターネットの普及により、消費者の情報行動には変化が生じている。消費者は情報機器を活用し積極的に情報収集をするようになった。また、収集した情報を自発的に発信するようにもなった。こうして、社会の情報伝播プロセスにおける消費者による情報発信行動の役割の大きさが注目されてきた。
本研究は、Webアンケートによって収集したデータを用いて、消費者の情報発信行動に影響を及ぼす要因についての分析を行うものである。その際に消費者の情報発信行動の内容について着目し、消費者属性および情報収集のきっかけの種類が、それらにどのように影響しているかについて、ベイジアンネットワーク・モデルを用いて分析をおこなった。