本稿は,高知県黒潮町で展開された防災活動に対して参与観察を行い,Days-Afterの視座から分析を試みたものである。Days-Afterとは,まだ起こっていない災害現象を,もう起こったこととして捉える姿勢・語り方のことであり,災害の発生を確率として捉えるのではなく,将来必ず起こるものとして捉えて語る視点のことである。この視点は,災害の発生が不可避だととらえるものであり,時として災害に対する諦めを引き起こしかねない視点である。しかし,本稿では,逆説的ではあるが,災害の発生を確実なものとして捉えるDays-Afterの視点が,黒潮町の住民を防災に対する前向きな態度に変容させていたことを明らかにした。具体的には,黒潮町の会所地区における防災活動と,黒潮町の住民が作成した津波についての絵画を対象に分析を行った。その結果,南海トラフ地震が将来的に不可避であることを学習する過程で,巨大な津波想定に対する葛藤は生じていたものの,防災活動を通じて住民は自らの生活を振り返り日常生活の価値を再発見し,発災後にも生き残った未来を想起していたことがわかった。
人間関係のスタイルと幸福感:つきあいの数と質からの検討
公開日: 2012/10/25 | 52 巻 1 号 p. 63-75
内田 由紀子, 遠藤 由美, 柴内 康文
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「日本人らしさ」についてのステレオタイプ
公開日: 2010/06/04 | 39 巻 2 号 p. 103-113
平井 美佳
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COVID-19に関する陰謀信念がもたらす感染防止政策の否定と感染リスク行動:感染リスク軽視の媒介的影響
公開日: 2023/04/27 | 62 巻 2 号 p. 182-194
縄田 健悟, 大賀 哲, 藤村 まこと
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チーム・コミュニケーションとチームワークとの関連に関する検討
公開日: 2013/09/03 | 53 巻 1 号 p. 38-51
田原 直美, 三沢 良, 山口 裕幸
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患者満足度を規定する要因の検討 ―医療従事者の職種間協力に着目して―
公開日: 2013/03/09 | 52 巻 2 号 p. 104-115
早瀬 良, 坂田 桐子, 高口 央
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教育・社会心理学研究
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