薬学教育
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実践報告
事前学習および薬局実習におけるOTC実習の問題点と満足度向上のための提案
栗原 智香青森 達鈴木 小夜高木 彰紀大塚 尚子地引 綾中村 智徳
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2017 年 1 巻 論文ID: 2016-001

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抄録

セルフケアのニーズが高まり,OTC薬実習の発展も求められているが,現状は十分とは言えない.我々はOTC薬実習の問題点の把握と改善策の提案を目的に,実務実習を終えた159名の学生と158薬局に対しアンケート調査を行った.

46%の学生がOTC薬実習に満足したと回答した.もっとも満足度が高かったのは「販売」を行った学生であり,次いで「ロールプレイ+見学」を行った学生であった.8割以上の薬局薬剤師はOTC薬実習に関するSBOsを達成することに困難を感じていた.また,指導薬剤師は学生のコミュニケーションスキルの不足を感じており,実務実習前に習得させる必要性があることが示された.

改善策として,まずOTC薬に関する能力や知識を大学で実務実習前に高めておく.そのうえで,「販売」をできるだけ多く経験させ,もしできなければ「ロールプレイ」と「見学」により学生の満足度を向上させることができる.これらの改善策は今後のOTC薬実習に貢献するものだと考える.

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© 2017 日本薬学教育学会
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