硬膜外麻酔において, 薬剤の種類としては, アミド型局所麻酔薬 (リドカイン, メピバカイン, ロピバカイン) を使用する. 作用発現時間, 作用持続時間などの性質と手術手技の侵襲度, テストドーズでの使用かどうかを考え決める. また, 使用薬剤の濃度については, 等しい投与量の場合, より高濃度の局所麻酔薬の使用で, より強力な神経遮断効果を得られる. 全身麻酔併用の場合も高濃度の局所麻酔薬を使用する方が全身麻酔薬の必要量は少なく, 安定した麻酔深度が得られる. 局所麻酔薬投与方法については, 持続注入法では, 神経遮断範囲は徐々に狭くなり, 間欠注入法に比べて神経遮断域の広がりは悪い. 間欠投与が望ましい.
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