日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第29回大会 シンポジウム ─麻酔記録装置の現状と近未来─
自動麻酔記録装置から麻酔情報システムへ
三条 芳光上田 朋範森田 耕司白石 義人風間 富栄
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2011 年 31 巻 2 号 p. 210-220

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抄録

  自動麻酔記録装置の用語は,現在ではAIMS(麻酔情報システム)に収束している.AIMSについて,各種文献,著者らの経験,メーカーアンケートをもとに述べた.大学病院での普及率は急拡大し70%程度(米国10%程度)が見込まれる.用途としては麻酔,看護,人工心肺,請求,手術管理などで,手術部門システムとしても機能する例が多く,(OR+A)IMS=ORAIMSが実情である.新機能としては術中薬物動態シミュレーション機能が注目されている.浜松医科大学が舞台となったJSA麻酔台帳ベースの高機能拡張版JSA/AE開発では,AIMSの発展史上,よい試金石となる,先端型のORAIMSが実現した.

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© 2011 日本臨床麻酔学会
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