少数の物性定数実測値を電算機に記憶させると同時に,その推算式をプログラム化しておくことにより,目的とする物質の物性定数を電算機処理で求める方式が確立され,実用化されつつあるが,米国,西独,日本などにおける各システムの現状を詳細に紹介すると同時に,約1000の2成分系気液平衡データについて,Wilson式定数を電算機処理で求め,結果をプロッタで図として出力したAESOPPの経験と利用方式等について述べた。今後の課題として対話型とバッチ処理の使いわけ,出力媒体の多様化,システムとシュミレータとの結合の検討,データファイルと推算システムの更新の容易性などを指適した。