都市計画論文集
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都市の歩行者流動量の推定
豊橋市市街地を対象として
櫻井 洋子腰塚 武志
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ジャーナル オープンアクセス

2012 年 47 巻 3 号 p. 817-822

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抄録

本研究は少数の調査地点から市街地の歩行者流動を再現し、歩行者流動量を推定できるモデルを作成し、愛知県豊橋市の豊橋駅前市街地の歩行者流動量の1960年から2010年の変遷を示すことを目的とする。まず田の字型の領域の歩行者流動モデルを作成する。このモデルでは流動の種類を「駅からの流動」と「ネットワークにおける内々の流動」の2つに分ける。そしてそのモデルと豊橋市の歩行者流動調査の結果を利用して、1960年から2010年までの豊橋駅前市街地の歩行者流動量(人/日)を最小二乗法により推定する。その結果、2010年の「駅からの流動量」は7,400(人/日)、「ネットワークにおける内々の流動量」は2,300人であった。そして1960年から2010年までで、歩行者流動量は半減していることが分かった。

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© 2012 公益社団法人 日本都市計画学会
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