2014 年 70 巻 4 号 p. I_761-I_774
本研究では,構造系の地震時挙動を把握するための実験手法として提案された,擬動的実験の一つである遠心場擬動的実験を対象とし,この実験手法の適用性に関する検討を実施している.既往の擬動的実験システムでは地盤振動の効果,基礎のロッキング,杭の慣性力を考慮することができないため,新たにこれらの影響を考慮できる擬動的実験システムを構築し,シミュレーションによる考察を行った.さらに,上部構造物の特性を変えた擬動的実験を実施し,振動台実験との比較を行っている.