土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第33巻(論文)
個別要素法を用いた構造物の動的解析における減衰のモデル化に関する基礎的検討
古川 愛子木村 翔太清野 純史
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2014 年 70 巻 4 号 p. I_89-I_100

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抄録

 個別要素法を用いて構造物の動的挙動を再現する際,減衰モデルは解析結果に影響を及ぼすが,適切な減衰モデルに関する検討は十分でない.個別要素法における減衰力としては,定式化上,要素重心に作用する減衰力と,要素間に作用する減衰力の2つの項を定義することができる.本研究では前者の減衰モデルとして,質量比例型減衰とlocal dampingを採用し,後者の減衰モデルとして,臨界減衰と瞬間剛性比例型減衰の2通りを想定した.これらを組み合わせることで,振動における減衰と,要素接触時の衝突エネルギーを吸収するための減衰の両方を表現できる3通りの減衰モデルを提案し,減衰のモデル化が自由振動応答,破壊挙動,崩壊挙動の解析結果に及ぼす影響について検討した.

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© 2014 公益社団法人 土木学会
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