産業廃棄物の品目は、廃掃法に基づく約19種類で区分されることが一般的であり、品目は当時と殆ど同じである。今日、再資源化が進むにつれ、資源物の再利用先が多様化したため、中間処理及び最終処分の現場では、市場を制御するために処理プロセスに応じた物性や性状による詳細な品目で取り扱われている。しかし、これらの資源循環に即した廃棄物品目または組成情報は極めて限られており、本来リサイクル可能な廃棄物が市場化されずに最終処分されている。 そこで、産業廃棄物の排出・処理時の品目の整理を行い、分離・選別等の再資源化技術の適用性や、再資源化または最終処分へ向かう物を把握することで、産業廃棄物詳細品目の類型化を図ることを目的とした。 第1報では、ガラス陶磁器くずと廃プラスチック類の2品目について排出事業者及び産業廃棄物処理業者へのアンケート調査で得られた詳細品目別の排出状況および処理状況について報告する。