東京都内において産業廃棄物として排出される廃プラスチック類は約51万トン/年と推計されており、このうち約77%が埋立処分されている。この埋立処分比率は全国と比較しても高いレベルにあり、東京都では平成18年10月に廃棄物処理計画を改定し、排出抑制を基本としつつリサイクルを促進し、平成22年度末までに廃プラスチック類の埋立ゼロを目指すこととした。 そこで本研究では、廃プラスチック類のリサイクル化への推進に寄与することを目的とし、これまであまり明らかでなかった東京都から排出される廃プラスチック類の東京圏(東京都並びに隣接する千葉県、埼玉県及び神奈川県)におけるリサイクル・処分実態を把握するとともに、リサイクル要因の一つである静脈物流の収集運搬実態についての解析を行った。