主催: 日本気象学会
共催: 日本建築学会, 日本風工学会, 日本鋼構造協会, 土木学会
p. 385-
近年の携帯電話やスマートフォンの普及によって、竜巻の写真や動画が記録されることが多くなり、それらを使って竜巻の強さや規模を推定できる可能性がある。そこで、本研究ではLESによって生成した竜巻状流れ場を用いて、飽和水蒸気量の分布を考えることで漏斗雲の生成面に対する湿度や最大接線風速、スワール比の影響を検討した。また、竜巻状流れ内の飛散物によって形成されるデブリ雲の見え方に対する立川数やスワール比の影響について検討した。そして、漏斗雲の雲底の高さによって竜巻の最大接線風速が推定され、デブリ雲の大きさによって竜巻の規模を評価できる可能性を示した。