日本内科学会雑誌
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III.診断と治療
1.急性および慢性リンパ性白血病
薄井 紀子
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2011 年 100 巻 7 号 p. 1817-1824

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抄録

急性リンパ性白血病(ALL)はリンパ前駆細胞の,慢性リンパ性白血病(CLL)は成熟B細胞の腫瘍である.いずれの白血病でも,病因や予後に関わる染色体・遺伝子異常が認められ,病因分子を標的とする治療薬の導入(例えばPhiladelphia染色体陽性ALLに対するイマチニブ)で治療成績が大きく改善している.CLLは高齢者に多く緩徐な経過を取るが,根治的な治療は確立していない.種々の予後因子を吟味し,適切な治療法の開発が望まれる.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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