日本内科学会雑誌
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II.診断と治療の実際
4.血管炎
尾崎 承一
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2007 年 96 巻 10 号 p. 2177-2188

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抄録

血管炎は罹患血管サイズに基づき分類される(Chapel Hill分類).大型血管炎と中型血管炎では細胞性免疫の関与(肉芽腫形成性自己反応性T細胞),小型血管炎では液性免疫の関与(抗好中球細胞質抗体や免疫複合体など)が主要な発症機序である.血管炎は多彩な臓器症状と炎症所見を呈する.早期診断,早期治療が重要であり,ステロイド薬や免疫抑制薬が用いられる.寛解後も感染症と再燃に注意する必要がある.

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© 2007 一般社団法人 日本内科学会
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