日本内科学会雑誌
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III.蚊媒介性感染症
2.ウエストナイル熱
貫井 陽子高崎 智彦
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2007 年 96 巻 11 号 p. 2435-2441

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抄録

ウエストナイル熱は1999年米国ニューヨーク市での流行を契機に全米へ感染が拡大し,世界的に注目を集めている.本邦でも2005年に米国旅行後の患者で感染が確認されている.感染は蚊に吸血されることにより成立するが,これまでに輸血,臓器移植,母乳を介した感染の報告もある.診断は,病原体検出及び血清学的診断により行う.現時点でヒトに対し有効な特異的治療法や認可されたワクチンはない.

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© 2007 一般社団法人 日本内科学会
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