日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
II.診断
2.大腸癌スクリーニング検査の意義
岡本 真山地 裕東郷 剛一川邊 隆夫小俣 政男
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 96 巻 2 号 p. 239-244

詳細
抄録

 便潜血検査は大腸癌スクリーニング検査として広く普及している.症状を訴えて診断された大腸癌と比較すると,検診便潜血陽性で発見される大腸癌の特徴として,(1)早期癌が多い,(2)腫瘍径が20mm以下のものが多い,(3)内視鏡治療の適応となるものが多い,(4)これらの特徴は高齢者でも若年者と同様である,などがあげられる.欧米の大規模なRCTでは,大腸癌死亡抑制効果も証明されており,便潜血検査は大腸癌スクリーニング検査として有効な方法といえる.

著者関連情報
© 2007 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top