1985 年 1985 巻 10 号 p. 1974-1979
非水溶媒中,塩基の存在下で,ペルフルオロ(2-メチル-2-ペンテン)[1]とアルカンジオール類との反応について検討した。
エチレングリコールと[1]との反応では,五員環化合物,2-ペンタフルオロエチル-2-[1H-ペルフルオロ(1-メチルエチル)]-1,3-ジオキソラン[5]と七員環化合物,2H,2H,3H,3H-ペルフルオロ(7-エチル-6-メチルー2,3-ジヒドロ-5H-1,4-ジオキセピン)[6]が主成分として生成した。
同様に,1,3-プロパンジオールと[1]の反応では,六員環化合物[7]を,1,4-ブタンジオールとの反応では,七員環化合物[8]を主成分として確認した。[1]
一方,1,5-ペンタンジオールと[1]の反応では,環化反応が起こらず,ペルフルオロアルケニル基がヒドロキシル基に置換したモノエーテル[2a],およびジエーテル[3a]が主成分として生成した。1,6-ヘキサンジオール,ジエチレングリコールの反応の場合も,1,5-ペンタンジオールの反応の場合と同様の結果を得た。
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