胎児消化管上皮類似癌と診断したAFP産生回腸癌の1例

玉井 康将; 小林 一彦; 春木 祐司; 矢田 崇純; 浦出 伸治; 原田 哲朗; 別府 徹也; 直田 浩明; 山中 猛成; 福留 寿生

doi:10.11405/nisshoshi.110.833

症例報告

胎児消化管上皮類似癌と診断したAFP産生回腸癌の1例

玉井康将, 小林一彦, 春木祐司, 矢田崇純, 浦出伸治, 原田哲朗, 別府徹也, 直田浩明, 山中猛成, 福留寿生

著者情報

玉井康将
松阪中央総合病院胃腸科
小林一彦
松阪中央総合病院胃腸科
春木祐司
松阪中央総合病院外科
矢田崇純
松阪中央総合病院胃腸科
浦出伸治
松阪中央総合病院胃腸科
原田哲朗
松阪中央総合病院胃腸科
別府徹也
松阪中央総合病院胃腸科
直田浩明
松阪中央総合病院胃腸科
山中猛成
松阪中央総合病院胃腸科
福留寿生
松阪中央総合病院病理科

キーワード: 小腸癌, AFP

ジャーナルフリー

2013 年 110 巻 5 号 p. 833-838

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.110.833

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抄録

症例は72歳女性．多発肝転移，リンパ節転移，腹膜播種をともなった進行回腸癌で血清AFP値の上昇を認めた．病理組織で腫瘍の一部に胎児消化管上皮に類似した構造を認め，同部位で免疫染色にてAFPが陽性であった．胎児消化管上皮類似癌と考えられたAFP産生回腸癌の報告は過去になく，大変貴重な症例であり，若干の文献的考察を含めて報告する．

責任著者(Corresponding author)

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