地域の地震防災を進めていく上で重要な基礎資料となる高密度震度分布図を作成するために、2006年7月23日に千葉県北西部で発生した地震 (M6.0) を対象として、横浜市鶴見区において多数のアンケート震度調査票を配布し、3000点強の地点でアンケート震度を算出した。アンケート震度と観測された計測震度を比較し、その妥当性を検討した上で、各地点での震度データの空間補間を行い、高密度震度分布図を作成した。その結果、震度分布は非常に複雑であることを明らかにした。さらに、複雑な震度分布の要因を検討するために、震度分布と地形・地盤の関係について考察した。