化学物質のリスク評価を目的に、物質特性、流域特性から水質、底質の有害化学物質濃度を予測する簡易なモデルの作成を目指した。まず、28物質、64地点における化学物質濃度、ならびにそれらに関する物質特性、流域特性を整理したデータベースを構築した。次に、重回帰分析、数量化理論1類を当てはめた結果、両モデルとも全物質、全地点入力の場合、水質では実測値の±1オーダー、底質では±15オーダーの範囲内にほとんどすべてのサンプルが入ることがわかった。また、物質別・地点別モデル、説明変数の説明力、精度あるモデルの構築に必要なサンプル数などに関して議論した。