東北大学大学院理学研究科物理学専攻
2016 年 65 巻 6 号 p. 287-295
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希土類化合物における磁性を司るf電子は,金属系においても比較的に希土類イオンに局在する。このとき磁気双極子さらには高次多極子の複数自由度を持ちながら,伝導電子との相互作用あるいは混成効果を通して,磁気秩序・電荷軌道秩序及び近藤効果などの多彩かつ特徴的な物性を示す。ここでは,中性子非弾性散乱によってf電子がとる量子準位を決定する例を取り上げ,多体電子間の相互作用に起因する複数自由度の秩序と素励起の研究例を紹介する。
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