2013 年 28 巻 5 号 p. 607-611
〔目的〕我々はForward Accelerated Step Test(FAST)を考案し,測定値の信頼性を検討した.〔対象と方法〕検者内信頼性の検討は若年者19名を対象とした.検者間信頼性の検討は検者A,Bの2名とし若年者11名を対象とした.信頼性の検討には級内相関係数(ICC),Bland-Altman分析,SEM,MDC95を用いた.〔結果〕ICC(1.1)は0.90,SEMは4.31%,MDC95は11.96%であった.ICC(2.1)は0.88,ICC(3.1)は0.87,SEMは3.46%,MDC95は9.59%であった.いずれも系統誤差は認められなかった.〔結語〕検者内・間信頼性が高いことが明らかとなり,測定誤差の程度や境界値も実数にて示された.