理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
Forward Accelerated Step Testにおける測定信頼性の検討
―転倒を回避するために必要な前方ステップ動作能力に対する評価法の開発に向けて―
冨永 琢也勝平 純司丸山 仁司
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2013 年 28 巻 5 号 p. 607-611

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抄録

〔目的〕我々はForward Accelerated Step Test(FAST)を考案し,測定値の信頼性を検討した.〔対象と方法〕検者内信頼性の検討は若年者19名を対象とした.検者間信頼性の検討は検者A,Bの2名とし若年者11名を対象とした.信頼性の検討には級内相関係数(ICC),Bland-Altman分析,SEM,MDC95を用いた.〔結果〕ICC(1.1)は0.90,SEMは4.31%,MDC95は11.96%であった.ICC(2.1)は0.88,ICC(3.1)は0.87,SEMは3.46%,MDC95は9.59%であった.いずれも系統誤差は認められなかった.〔結語〕検者内・間信頼性が高いことが明らかとなり,測定誤差の程度や境界値も実数にて示された.

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© 2013 by the Society of Physical Therapy Science
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