生物物理化学
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ヒト精漿蛋白質のミクロ2次元電気泳動法および細管式等速電気泳動法による個人識別
吉田 治弘池本 卯典
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1991 年 35 巻 2 号 p. 99-105

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抄録

ヒト精漿の個人識別に有用な標識を検索することを目的として, ミクロ2次元ポリアクリルアミドゲル電気泳動法 (M2D-PAGE) および細管式等速電気泳動法(CITP) の有用性を検討した. M2D-PAGEにより精漿のAcp, Alb, Tf, γ-Smのスポットはその染色強度, 数などに個体差を見いだした. また, CITPのUV吸収のピーク面積の個体差にM2D-PAGEとの関連性を認めた. 2次元目を6~25%としてM2D-PAGEを銀染色した結果, 分子量5000付近の低分子領域に13個のスポットが検出された. そのうちの3個の低分子精漿蛋白質 (Lsp) に個体差が認められ, その変異は6種の表現型として観察された.

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© 日本電気泳動学会
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