1993 年 37 巻 4 号 p. 209-215
健常人および患者血清タンパク質を未処理フューズドシリカキャピラリーを用いたキャピラリー電気泳動法で分離分析した. 血清タンパク質をアルブミン, α1-グロブリン, α2-グロブリン, β-グロブリン, γ-グロブリンの各分画として, それらの成分比をセルロースアセテート膜を担体とした電気泳動法より得られる結果と比較した. CEにおいて, α1分画が多めに (CA法における相対成分比の平均値2.3に対してCE法は4.6) 検出されたことを除けば, よく一致する値を得た.