キャピラリー電気泳動法により血中アラントイン濃度を測定した. キャピラリー電気泳動はフューズドシリカ (75μm×50cm) をキャピラリー管に用い, 泳動溶液には50mM Na2B4O7-HCl緩衝液pH9.0を用いて, 25kVで泳動し, 検出は214nmで行った. アラントイン濃度2~400μMでのピーク面積との相関係数は0.999であった. また, CVは10%以下であり, 添加回収率は92~113%であった. 安定性の検討では, 光照射によるアラントイン濃度の増加が認められた. 健常者においてはアラントインは1例を除いて検出されなかったが, リウマチ患者においては健常者と比較して有意に高値を示した. キャピラリー電気泳動法は血中アラントインの測定法として有用と考えられる.