2008 年 60 巻 3 号 p. 261-265
森林域のモニタリングを行うためにキャノピーの高さに着目し, 過去から継続的に撮影されてきた空中写真から多時期のDigital Canopy Model(DCM)を作成し, モニタリングの可能性の検討を行った.空中写真から作成したDCMと航空機レーザ測量のデータ(LiDARデータ)とを比較し, 有意にキャノピーの高さを表現できることが確認できた.また, 時系列にDCMを観察し, 成長, 人為的変化, 撹乱がDCMに表れていることが確認できた.従って, 過去からの森林をモニタリングする情報として, DCMは有効なデータであることが示された.[本要旨はPDFには含まれない]