食品衛生学雑誌
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調査・資料
GC-MS/MSによるダイエット健康食品中の医薬品成分分析法の検討
山本 新也墨岡 成治藤岡 正信三上 栄一宮本 謙一
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2011 年 52 巻 6 号 p. 363-369

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抄録

健康食品の中には,より確実な効果を期待して医薬品成分が添加された製品もあり,摂取した消費者に健康被害を惹起させることがある.このような無承認無許可医薬品による健康被害事例に迅速かつ正確に対応するため,ダイエット健康食品中のフェンフルラミン(FEN),N-ニトロソフェンフルラミン(NFE),シブトラミン(SIB),マジンドール(MAZ),フェノールフタレイン(PHP)の5種の医薬品成分についてGC-MS/MSを使用した一斉分析法を検討した.添加量1 μg/mg (PHPについては4 μg/mg) での回収率は EI 法で 85.0~110.7%,CI 法においても80.3~102.2%,100 μg/mg (PHPについては200 μg/mg) 添加での回収率は,EI 法で 94.9~102.9%,CI 法で 92.8~103.2% であった.また,本法を市販健康食品分析に適用したところ,すべての成分について検出することが可能であった.

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© 2011 公益社団法人 日本食品衛生学会
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