2015 年 58 巻 12 号 p. 874-880
当院では2005年より糖尿病患者の罹病期間,生活歴,血液検査結果,合併症,治療法等を1枚に集約した糖尿病サマリーシートの開発を行ってきた.1)基礎データ表の作成,2)電子カルテへのテンプレート機能を用いた入力,3)コメディカルとの作業分担,4)糖尿病連携手帳1形式出力の4つのステップを経て実用運用可能となった.医師事務補助作業者を含むコメディカルとの作業分担や自動入力プログラムを用いることで糖尿病サマリーシート入力の高速化が実現し,外来診察時に約1分で記入することが可能となった.外来診察時間は短縮し,より多くの患者の評価が可能となると同時に糖尿病診療の地域連携の発展に貢献するものと思われる.