芝草研究
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Rhizoctonia solaniの人工接種によるコウライシバの発病について
小林 堅志
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1974 年 3 巻 2 号 p. 35-39

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抄録

この試験はコウライシバに対し, Rhizoctonia solaniを接種して, その発病状態を観察したものである。
(1) 鉢植えの無傷芝草に対する発病は認められなかった。
(2) シャーレ試験において, 培養中の菌を強制接種すると発病が認められ, さらに芝草の茎葉に傷を付けた場合には発病は容易になるようである。ただ葉を単に切除したのみの場合には発病率はあまり高くなかった。
(3) 鉢植え試験では, め土から突出した芝草に無傷接種した場合にはほとんど発病しなかったが, 傷を付けた場合には発病が認められた。まため土を取り除いたもの, さらにそれを切断したものにも発病が認められた。

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© 日本芝草学会
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