美術教育学:美術科教育学会誌
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滋賀県におけるNPOがつなぐ美術館・芸術家と学校の連携
津屋 有李
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2009 年 30 巻 p. 241-252

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抄録

滋賀県では,平成12年発足したNPO「子どもの美術教育をサポートする会」が,学校と美術館と芸術家の橋渡し役となり,連携授業が実施されている。連携授業で重要なことは,あくまで学校が主体となり,学習の場であることを共通理解することだと指摘した。同NPO主催の百人車座会議で,連携授業は美術館や美術作品という「物」との出会いだけでなく,学芸員や芸術家や文化ボランティアなどの「人」との出会いによる交流に大きな意義があるという新しい見解を得た。同NPOの活動により,平成20年に滋賀県の委託事業として「しが文化芸術学習支援センター」が設立し,新たな連携・協働が始まっている。今後は,コーディネーターの養成が課題となってくる。

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© 2009 美術科教育学会
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