主催: 日本経営学会
会議名: 日本経営学会第89回大会
回次: 89
開催地: 熊本学園大学
開催日: 2015/09/02 - 2015/09/05
p. F18-1-F18-8
現代の巨大企業は国境を越えて活動を行うだけではなく,グローバルに活動を展開し,そして,同時に複数の事業を行っている。その際に,現代の巨大企業は,どのような管理形態を採用しているのであろうか。そして,どのような管理形態がグローバルに活動を展開し,複数の事業を営んでいる企業にとって有用であろうか。
本稿では,現代の巨大企業の管理形態の一端を明らかにするために,ドイツにおけるコンツェルンと,その研究に手がかりを求める。まず,ドイツにおけるコンツェルンを構造の観点から考察し,事業会社コンツェルンと持株会社コンツェルンに分類する。そして , 持株会社コンツェルンの類型化を行い,それぞれの管理形態においては,親会社と子会社にどのような権限があり,そして,子会社に自律性があるのかについて検討を行う。その上で,各管理形態と人的結合の関係を解明する。