經營學論集
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第86集 株式会社の本質を問う-21世紀の企業像
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(18)ドイツにおけるコンツェルンの管理形態
──持株会社コンツェルンの構造と人的結合──
*岡本 丈彦
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p. F18-1-F18-8

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抄録

現代の巨大企業は国境を越えて活動を行うだけではなく,グローバルに活動を展開し,そして,同時に複数の事業を行っている。その際に,現代の巨大企業は,どのような管理形態を採用しているのであろうか。そして,どのような管理形態がグローバルに活動を展開し,複数の事業を営んでいる企業にとって有用であろうか。

 本稿では,現代の巨大企業の管理形態の一端を明らかにするために,ドイツにおけるコンツェルンと,その研究に手がかりを求める。まず,ドイツにおけるコンツェルンを構造の観点から考察し,事業会社コンツェルンと持株会社コンツェルンに分類する。そして , 持株会社コンツェルンの類型化を行い,それぞれの管理形態においては,親会社と子会社にどのような権限があり,そして,子会社に自律性があるのかについて検討を行う。その上で,各管理形態と人的結合の関係を解明する。

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© 2016 日本経営学会
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